SilverSwordStory 王の証
☆プロローグ☆
ガラハド王の遠征先での死の報告を受け王妃と仮面の男は暖炉の火を見つめあいながら秘密の部屋で話し合いをした。
『王妃』聖剣を受け継ぐ者を早急に決めなさい。
『仮面の男』騎士団の団長7人の中からでよろしいですか?
『王妃』そうですね私には娘しかおりませんし。闘技会を開きなさい。
『仮面の男』わかりました。御意のままに。
仮面の男は立ち去り王の死の書かれた報告書は暖炉の火に焼かれた。王妃は深くため息をついた。
☆第1章☆
いつもの夜それは酒場から帰る帰り道だった。
俺に美女の占い師が声を掛けてきた。
いつもなら素通りなんだがなぜが捕まってしまったw
『占い師の女』やっほーお兄さん☆占ってあげるよ^^
『俺』えええええwwいまあんま金持ってないけどww
『占い師の女』死神があなたの後ろに見えたの^^特別に金貨一枚でいいわよ^^
テントに引き込まれてしまった気が弱い俺だったw
『占い師の女』名前当ててあげましょうか?オルカ=デスカって名前でしょ??
『オルカ』へえしってるんだ俺も有名人になったな。おどろいたよ。
正直見ず知らずの女に名前当てられておどろいたww
『占い師の女』死神がほんとに見えるよ^^いい指輪売ってあげようか??
『オルカ』どうしようかなー安い??
すると女の後ろから大きな男がでてきた。
『大きな男』有り金ぜんぶだしな。
『オルカ』・・・・はいw
『占い師の女』魔法の力がある指輪なんだよー絶体絶命の時しか使えないけど普通の人は。
『占い師の女』この指輪は雷明の指輪だよ^^はめて上げるね^^
なぜか指輪が指にうまくはまった。
サイズがあってたからびっくりした。
大きな男がにらんでたけどもう帰してくれるらしい。
『占い師の女』またよろしくね^^じゃあね^^まいど^^
テントの外は風が強く吹いていた。
散財したけど命があってよかった。
家に帰るとすぐに幼馴染のリリスが俺の部屋に駆け込んできた。
☆第2章☆
『リリス』おかえりなさいオルカ〜なんか手紙届いたよ〜
『オルカ』誰からだよ??とにかくくれよ。
リリスから手紙を受け取った。開けてあったww
『オルカ』勝手に開けないでくれよな。
『リリス』は〜い。
『オルカ』わかれば良し。
父からの手紙だった。お屋敷に即刻帰って来いとの事だ。めんどいな。と頭によぎった。
『オルカ』親父がお屋敷に帰って来いとよ。
『リリス』読んだから知ってるよ〜^^水持ってこよっか??
『オルカ』頼むよ。
まあ明日帰ればいいかな。親父なんの用事だろうか。戦争に行ってたような気がしたが生きて帰ってきたようだ。
『リリス』はい水だよ。なんかあったの??
『オルカ』ありがと。ゴクゴク。まあめんどくさい事がありそうだわ(#´∀`)
『リリス』死なないでよ〜ね〜
『オルカ』お前に殺されたいよ^^
『リリス』あはは^^
『オルカ』とにかく寝るかな。
『リリス』一緒に寝ようか^^
なんておのろけをやっている時だった。黒羊騎士団の副官ライズが部屋に駆け込んできた。
☆第3章☆
『オルカ』ライズさんどうしてここに??
ライズは3人の兵士を連れていた。物騒だなガクガクブルブル。俺は短剣の柄に手を掛けていた。
『ライズ』夜分遅く失礼と思いますがオルカ様の護衛に参りました。
『オルカ』そうかありがとよ。あーそういえば俺の親父は元気なの?
ライズはリリスを鋭くにらんだ。聞かれるとまずい内容らしい。
『リリス』私下行ってるね〜なんだかお腹すいちゃった〜。
『オルカ』夜食は太るぞ^^
『リリス』オルカのバーカ!
リリスにあっかんべえされたww
『オルカ』でどうなの?親父無事に帰ってきたん?
『ライズ』団長は大怪我をされました。自分が居たのに申し訳ないです。
『オルカ』しょうがないよ。戦争なんだから。
そうゆうことか。納得がいった。赤紙がきたって事だなとふいに思った。
ライズからひと通り事情を聞いてからリリスの家の部屋で眠りに付いた。
気が付くと朝になっていた。鳥の声が聴こえる。
『リリス』おはようオルカ〜スープがあるから飲んでってね〜。
『オルカ』ありがとうリリス。
『リリス』ライズさん達もどうぞ。パンもすこしありますよ。
『ライズ』リリスさんありがとうございます。
もそもそとみんなで食事した。
『オルカ』んじゃ食ったし行ってくるよ。
『リリス』いってらっしゃい〜^^
お屋敷に着いた時には昼になっていた。執事のジョンが迎えてくれた。
『ジョン』お帰りなさいませ。オルカ様。
『オルカ』おじじただいま。
自分の部屋に入ってベッドで仰向けになっていると母親と妹マリアが駆け込んできた。
☆第4章☆
『マリア』にいにいおかえり〜♪
『オルカ』ただいま♪
『マリア』お土産ないの??お持ち帰りとか??
『オルカ』ごめんごめん急いでたから。
『マリア』つまんな〜い。今度青い小鳥ほしいな〜♪
『オルカ』はいはい。考えときましょう。
『マリア』父さまはねー歩き回ってるよー元気元気♪
『オルカ』へえーならいいや
ゴホンと後ろで母がそろそろ話がしたそうに咳払いした。
『マリア』マリア庭で遊んでくるねージョンとー
『オルカ』うんうん。
俺はマリアの頭を軽く叩いた。マリアははにかんで小走りに去っていった。
『母』元気でしたかオルカ。とにかく父様に会ってきなさい。いろいろ手続きがあるようですよ。
『オルカ』なにそれ??なんの手続き??
『母』あなたは黒羊騎士団の団長に指名されたのですよ。光栄な事です。
『オルカ』はあ??兄貴じゃないの??後継者??
『母』あなたの兄はもっと重要な職にもうついています。私からは以上です。
俺があわてていると父様が部屋に入ってきた。
第5章につづく。かも。
ELYSION忘れられたSTORY
エリュシオンの巻物
1.ヴィスカムの暦の始まる前、世界はマナに満ちていた。人々は日々の暮らしの中で魔法を役立てていた。
その頃は、魔法を研究する魔導師達がたくさんいた。彼らの中でも一番優れた魔導師カトゥンは、
人の役に立つ魔法よりもむしろ、破壊や天変地異などの危険な魔法を好んだ。
2.カトゥンはある日仲間の魔導師達の前で、黄泉の国から死者を呼び出す魔法を使ってみせた。
あろう事か、彼は大昔の凶悪な魔法使いを呼び出してしまった。
呼び出された魔法使いは彼に向かって何事かささやいた。カトゥンがそれにうなづいたとたん。
彼と魔法使いがひとつの姿となった。その日から彼は自らを魔王と呼んだ。
これがこの地における破壊と殺戮の日々の幕開けである。
3.魔王は魔導師の破壊好きな性格と、魔法使いの悪しき心を合わせ持っていた。
得意の魔法で暗闇の世界から魔物達を呼び出しては町から町へ村から村へと破壊と殺戮を繰り返した。
彼を止めようとした勇者達の有る者は傷つき、また有る者は死んでいった。
そのころこの地に渡ってきた部族があった。ヴィスカム族である。彼らもこの戦乱に巻き込まれた。
ヴィスカムの勇士エリュシオンも勇者にしか持てぬといわれた剣を手に立ち向かったが魔王の敵ではなかった。
4.魔王との戦いに力尽き倒れたエリュシオンを救ったのはユニコーンだった。
ユニコーンは動けなくなったエリュシオンを背負ったまま迷いの森を抜け魔王の眼の届かぬ聖なる大地に向かった。
聖なる大地にはたくさんの妖精達が住んでいた。
魔法の源マナを集める特殊な力を持った彼女達はリーヴ・ノルン・マグニの3つの種族に分かれていた。
5.聖なる大地でエリュシオンは妖精達の不思議な力によって精霊達と話をした。
精霊は、ぼろぼろになった彼の剣を鍛え直してくれた。また、妖精達は、マナを集めてそれぞれの種族に伝わる
リーヴ・マグニ・ノルンの宝石を持って各地に散った。マナを減らすことで魔王の魔力を弱めるためだった。
エリュシオンは鍛えられた剣を持って再び魔王に立ち向かった。だが、魔王の4つの魔法のまえにまたしても敗れてしまった。
6.エリシオンが2度目の戦いに敗れ、聖なる大地に帰り着いた時。そこは魔王によって荒らされた跡だった。
宝石をもってでかけた妖精達もそのほとんどが魔王と彼の手下の手に落ち帰ってこなかった。
もう数えるほどしかのこっていない妖精達に手当てを受けエリュシオンの傷はしだいに回復していった。
7.妖精達は傷の治ったエリュシオンにマナの注ぎ込まれた3つの宝石を渡した。
彼はそれを剣の柄に嵌め込んだ。剣は聖なる力に溢れ青く輝いた。さらに妖精達は魔王の4つの魔法を封じるために
精霊の力を借りると良いと言い精霊を呼び出す水晶玉を彼に渡した。
8.エリュシオンは聖剣と水晶玉を持ち魔王の居城に乗り込んだ。
彼は聖剣を奮いつぎつぎと魔物達を倒して行き、ついに魔王の玉座に達した。
4つの精霊の力で魔王の魔法を封じてしまうと、もはやエリュシオンを妨げる者は何もなかった。
彼は青きイカヅチとかした聖剣を魔王目掛けて突き刺した。魔王は激しい光とともに小さい石の塊になった。
9.かくして、魔王は倒された。
エリュシオンとヴィスカム族はほかの4つの部族から暖かく迎えられた。
そして、4つの部族の長老達に薦められエリシオンはこの地の王と成った。
王は祠を立てリーヴとノルンとマグニの皆において、魂の石を封印しそのそばに城を築いた。
そしてこの地をエリュシオンと呼ばれウィズカムの暦が始まったのである。
10.エリュシオン王により召抱えられた魔導師達は魔王が何百年か、何千年かのち、この世にふたたび蘇るだろうと進言した。
王は彼の子孫の為に10巻の巻物を記せとおおせられた。
そして御自らそれを隠すとこれらの巻物を見つけ出せる勇者なら聖なる力の剣とともに魔王に立ち向かえるであろうから。
これを読むものよ。そなたが勇者なれば残りの巻物を集めよ。魔王の力を封じ込めるために。
2010/05/05更新 管理人 WASABIDA